4月 052015
 

自動更新購読(Auto-renewable subscriptions)を提供していて価格改定が起きたときの挙動ですが、まとまっているサイトが無かったため自分の過去の経験からまとめてみました。
挙動を確かめる術がないため、どうしても不確実な情報になってしまいますし、情報があっていたとしても今後ここに書いた挙動になることは保証できませんので、参考程度にお願いします。
またここは違うという情報をお持ちでしたら、ぜひ教えて下さい。(Twitter: roworks)

2015年4月3日早朝(日本時間)に、為替変動の調整のためAppStoreの日本円の価格が改定されました。
デベロッパーの皆さんは調整やらなにやらでドタバタした1日になったことでしょう。
特に、自動更新購読(Auto-renewable subscriptions)を提供しているアプリの場合、「自動更新購読が切れてしまうのでは?」と心配があったかと思います。

では実際にどうなのかというと、ユーザの操作や更新のタイミングやTierの変更状況によって挙動が変わるため、ちょっと複雑です。

デベロッパ側の対応としては以下の2つが考えられます。

1.Tierの変更を行わない場合(要は値上がり)
 更新時期になった時点で、価格が上がったが更新するかどうかの確認のメッセージが出ます。(未確認)
 ユーザの選択によって更新されるされないが変わります。
2.Tierの変更を行い、日本円で同等もしくは値下がりとなる場合
 同等もしくは値下がりになる場合、その価格で自動更新となります。

ここで注目すべき点として、自動更新がされるかどうかはTierではなくユーザが支払う通貨の価格によって判定されるということです。
しかし、上記2の場合でもユーザの操作によっては自動更新が切れるパターンが存在します。

・自動更新のタイミングが遅かった
 価格改定〜デベロッパのTier変更の間に、自動更新のタイミングになったユーザは自動更新が止まります。(上記1と同様の動き)
・Tier変更前にユーザが自動更新の状態確認をした場合
 更新時期が先でも、ユーザがApp Storeアプリから自動更新の確認をした場合、自動更新のチェック処置が走ります。
 この時点で契約したときの価格より上がっている場合は、自動更新が停止されてしまいます。

今のところ自動更新をそのまま継続させたいのであれば、「価格改定後すぐに同価格もしくは値下げになるTierに変更する」ということになります。
どうしても価格改定〜デベロッパのTier変更までラグが発生してしまうので、ユーザによっては自動更新が止まってしまう可能性がある点はあきらめるしかなさそうです。

今回すでに価格改定が行われてしまいましたが、今後の参考になれば幸いです。

追記:
事前のAppleからのメールで「今回の価格変更により定期購読がキャンセルされることはありません。現在定期購読をご利用中のお客様へは、メールにて、次回の定期購読更新時より改定された価格が適用される旨をお知らせいたします。」とありましたので、キャンセルされずに自動で処理される可能性もあります。

Pocket

 Posted by at 12:11 AM

Sorry, the comment form is closed at this time.