5月 012012
 

気になっていた「デザイナーのためのスマートフォンインターフェースデザイン」を購入して読んでみたのでちょっとご紹介。
読んでて気がついたのですが、「スマートフォンアプリのためのUI&グラフィックデザイン」という良書の著者でした。

まずデザイナーと一括りにしてしまいがちですが、「UIデザイナー」から「グラフィックデザイナー」など、さまざまな区分け(厳密にはそういうのはないですが)があってデザイナーだからできるでしょ?というのは間違っているというところから始まっています。

色々こういう書籍を読んできましたが、こういう説明が書いてある本をみたことがなかったです。
特に、デザイナーというと絵も描けると思いがちだけど、そうじゃない人もいるんだよという点も書いてあり、自分の偏見を正してくれました。

本書でも書かれていますが、エンジニアだって、COBOLからJavascriptなどなど色々な言語があってそれぞれ得意分野だったり、もしくはその言語だけ知ってたりするわけなんですよね。コードがまったく書けない人もエンジニアという場合もありますし。

自分だけかもしれませんが、自分がグラフィックデザインとかまったくダメなので、デザイナーってすごいなと思うのです。
すごい!という思いが偏見つながってしまっていたのかもしれません。
もう最初の数ページだけでこの本を買って良かったと感じました.

そんな出だしだったので、他の章もすばらしい。
UIデザインをチームで考えるときは、モックはワイヤーフレームで書くのが望ましいとか、チーム開発(アイデアだしなど)で陥りやすい罠もしっかり書かれています。

iOSとAndroidのUIの違いからの考察は当然あり、途中自分にはうれしいボタンなどの描き方なんかも載ってます。
基本的なAndroidの解像度の違うによって読み込まれるリソースの違いも書いてあります。
特に感動したのは、あの複雑怪奇な(と自分では思っている)9パッチをすごいわかりやすく簡潔に記述されていたのには本当に目から鱗です。?

iOSとAndroidをひとまとめにしてここまで簡潔にかつわかりやすくしかも広範囲なネタを網羅しているのはすばらしく、これはデザイナーだけではなくエンジニアも読むべき本だと思いました。

かなりおすすめの本です。

以下余談。
いつかチーム開発について書きたいとずっと思ってモヤモヤとしてたときに、デザイナー視点から書かれている本書をみてエンジニア視点からのものを書いたらそれはそれでエンジニアにもデザイナーにも有用なんじゃないかな?と改めて感じました。
ちまちま書きためつつ、どこかに企画持ち込みたい。
電子書籍アプリとして自分で出してしまうという選択肢もありますが…
(電子書籍アプリだとまだまだ特定の人にしか伝わらないと思ってはいますが)

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 Posted by at 10:49 AM

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