11月 282010
 

iOSデバッグ&最適化技法 for iPad/iPhone」を読みましたので、ご紹介。

タイトルから推測すると、すでに開発をバリバリしている人向けに思えますが、実際はC言語をすでに知っている人がObj-Cを始める際に、入門書と一緒に読むといいのでは?と感じました。
デバッグや最適化に特化しているのかと思いきや、メモリ周りの説明などに多くのページが割かれています。
いつ参照カウントが増えるのか?autorelease使うといつ解放されるんだ?などなど、詳しく書かれています。
そしてデバッグに関しては、それらメモリ周りでおきるリークだったり解放してしまっているメモリを参照したときにクラッシュする現象の追っていきかたなどを中心に書かれていて、非常にわかりやすいです。
最適化は実際に簡単なアプリを作ってそれを元に、ボトルネックの見つけ方、そして対処の例が書かれており、非常にためになります。

Instrumentsを使った解説を書いてある本は紹介こそすれど、使い方など書いてある本はほとんど見当たらないので、それだけでも貴重ではないかと思います。
(もちろんInstruments自体色々な機能があるので、この本ではメモリ関係やパフォーマンス計測に特化していますが・・)

この本はXCode4を元に画面イメージや説明などが記述されていますが、XCode4はまだ正式リリースされておらず、その内容について記述したりすることはNDAで禁止されているため、明らかに著者は違反していることを明記しておきます。
非常に有益な情報を提供してくれているのでうれしいのですが、この辺は非常に残念に思います。
ちなみにXCode3でも(画面は少し違いますが)書いてあることは出来ますので、買って損はないです。

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  One Response to “「iOS デバッグ&最適化技法 for iPad/iPhone」読んだ”

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